救急科
救急科
救急科とは、主に急な発熱や痛み、怪我などのいわゆる「急性疾患」を専門とする診療科です。
患者さん本人が、これは急いで病院に行ったほうが良い!と考えた症状はみんな救急科で対応すべき病態です。
軽症から重症まで、内科や外科といった診療科にとらわれず、幅広く全身の症状に対応いたします。
軽症の場合は当院で治療を完結します。
中には急性心筋梗塞や脳卒中など、中等症以上の、時に命に関わる病気や今後の生活に大きく関わる病態も隠れています。怪我でも骨折や神経損傷、感染のリスクの高い傷など緊急の処置や対応が必要となることもあり、そのような場合は当院で応急処置を行い、専門的治療ができる連携医療機関に転院していただき治療を継続させていただきます。
専門医療機関での治療が終了した後は、当院で内服薬の処方を含めて外来に通院していただき、フォローアップしていきます。
患者さんの症状に隠れる重大な、緊急性の高い病気を見つけ迅速に治療を始めるのが救急医です。
また、日本の救急医は集中治療と言われる全身管理を得意としています。複数の病態が併存する場合の治療にも長けています。
急な症状の出現、急な怪我など、不安に感じることがあれば、迷わずにお気軽にご相談ください。
突然発症あるいは早い経過で症状が悪くなっていく症状に対応します。
それぞれの症状において想定される疾患・病態に関しては各科のページをご覧ください。
救急診療における特徴として、「原因がわからないことがある」ことと「一度の受診では診断がつかないことがある」ということが挙げられます。
例えば腹痛という症状で受診された場合、急性虫垂炎や胃潰瘍などしっかりとした診断をつけることができるのは約7割と言われており、3割程度は原因を特定できないものがあると言われています。
他にも、頭をぶつけた場合に受診時には何も異常なかったのに、後になって頭痛や喋りにくいなどの症状が出現し、頭蓋内出血や脳挫傷があとで判明することも多くあります。
このように救急の現場では、受診時の状況のほかにその後の症状の経過を合わせて評価して初めて確定診断できることがあるのです。
また、医師の説明は専門的な内容が多くただでさえ理解が難しい場合があるのに、突然の症状で受診し不安が強い中で説明内容を理解することはさらに困難です。
そんな不安を解消すべく、当院では必要に応じて帰宅の際に帰宅指示書という書類をお渡ししております。
現状で疑われる病気、帰宅した後ででてくる可能性がある症状、どのような場合に再診したほうが良いのか、などを記載した用紙をお渡しすることで、帰宅後の安心と安全を提供いたします。
また、継続的に通院いただくことで、症状のフォローアップをさせていただきます。
ぜひ、帰宅指示書をご覧になり、該当する事項があればすぐにご相談ください。