頭痛③ 〜片頭痛とは〜|高輪みつるクリニック|泉岳寺・高輪ゲートウェイの救急クリニック

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頭痛③ 〜片頭痛とは〜|高輪みつるクリニック|泉岳寺・高輪ゲートウェイの救急クリニック

頭痛③ 〜片頭痛とは〜

皆さんこんにちは!

前回は緊張型頭痛に関してお話ししました。

今回から緊張型頭痛と逆の要素の多い片頭痛に関してお伝えしていきましょう!

まずは片頭痛がどれだけ大変な病気なのかを皆さんに知っていただきたいと思います!

 

片頭痛とは?

片頭痛は、脳の血管が拡張した際に、頭皮や脳を包む硬膜という膜に存在する痛みを受容する三叉神経にCGRPという神経伝達物質により刺激が加わります。

その情報が視床という感覚の中枢に伝わることで強い痛みが生じます。

このような三叉神経血管説という病態が有力ですが、神経原性炎症が原因という説もあり、未だ解明しきれていない病気です。

片頭痛は「片」という文字が使われているため「頭の片側の頭痛」と思われがちですが、

強い頭痛を生じる立派な病気

なのです。

 

片頭痛が及ぼす影響は?

片頭痛は、緊張型頭痛に続き、日本人で2番目に多い頭痛です。

片頭痛は痛みの程度が強く、痛みのために動けない、あるいは動くことが辛いという特徴があります。

そのため、日常生活や仕事への影響度が大きいと言われており、社会的損失や経済的損失にも大きな影響を与えます。

家庭では、

✔︎ 頭痛のせいで寝込んでしまい家事ができなかった、、、

✔︎ 家族の旅行やイベントをキャンセルせざるを得なくなった、、、

✔︎ 頭痛のせいで遊びに行けず、子供に可哀想な思いをさせてしまった、、、

などの悩みを多く抱える人も多いです。

また、病気がどのくらい社会に影響を与えるのかという指標にアブセンティーズムとプレゼンティーズムという考え方があります。

アブセンティーズムとは、病気により仕事を欠勤したり休業したりすることによる経済的損失、

プレゼンティーズムは出社はしているものの業務を遂行する能力の低下による経済的損失を指します。

概算ではありますが、

アブセンティーズムによる年間経済的損失は約3,000億円、

プレゼンティーズムによる影響は約3,600億円〜2兆3,000億円

と言われています。

 

片頭痛のイメージ

腰痛で動けない人を見たら、「辛いよね、わかる、動けなくて当然だよね」って思いますよね?

でも片頭痛の人を見て同じように考えてられますか?

片頭痛のない人からすると

✔︎ 片頭痛くらいで仕事を休むなよ、、、

✔︎ 我慢すればいいでしょ、、、

✔︎ 片頭痛なんて痛み止め飲めば簡単に治るでしょ、、、

と思われがちですが、我慢すればなんとかなる病気、症状ではないんです。

薬ですぐに治る病気でもありません。

毎日のように本当に辛い頭痛がある人もいます。

 

また、片頭痛の人自身も

✔︎ 頭痛くらいで休んだらみんなに迷惑をかけちゃう、、、

✔︎ 自分の病気のせいで家族が悲しんじゃう、、、

✔︎ 頭痛なんかで休むなんて、自分はなんて弱い人間なんだろう、、、

という考え方をしてしまっている人がたくさんいるんです。

 

社会や周りの人が片頭痛という病気の怖さ、大変さを理解する必要があるんです!

そのために片頭痛という病気についても教育や啓蒙が必要です!

熱中症は予防対策が企業に義務化されました。

誤解を恐れずに極端なことを言えば、熱中症対策は夏に十分に行えばかなり熱中症の人は減らすことができるでしょう。

でも片頭痛は季節も関係なく、年中生じてしまう病気です。

企業によっては、片頭痛に関しての教育を経営陣に行うことで労働者の片頭痛に対する理解を深め、より良い会社を作ろうとしている取り組みをしています。

私自身も片頭痛です。だからこそ、痛みを我慢しながら仕事をする辛さはよくわかります。

ぜひ、一人でも多くの人にこのブログを読んでもらって片頭痛に関して理解を深めてほしいものです。

頭痛(だけでなく他の病気についても対応できますが)に関して、会社での講演などをご希望の場合はぜひ下記までご連絡ください。

mitsuru.t99@takanawa-m.jp

 

熱いメッセージを書きました!

次回は、片頭痛の診断などについてお伝えしますね!