脂質異常症(高脂血症)について② 〜診断〜
- 2025年3月18日
- 内科
皆さん、こんにちは!
今回は脂質異常症の診断基準についてお伝えします。
脂質異常症の診断基準は?
まずは脂質異常症と診断される数値の基準を示します。
コレステロールの値と中性脂肪の値でそれぞれ基準が決められています。
✔︎ LDL-コレステロール(悪玉) 140mg/dL以上
✔︎ non-HDLコレステロール(悪玉) 170mg/dL以上
✔︎ HDL-コレステロール(善玉) 40mg/dL以下
✔︎ 中性脂肪 150mg/dL以上
LDL-コレステロールは120〜139mg/dL、non-HDLコレステロールは150〜169mg/dLの場合に「境界域」といい、こちらも要注意!他の病気のリスクにより、治療の対象となってきます。
細かい採血のタイミングの問題はありますが、上記の数値が診断基準となります。
脂質異常症は、単に検査の数値だけでなく、年齢やこれまでの冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)や糖尿病、末梢動脈疾患や慢性腎臓病などの既往の有無も重要になります。
様々な項目を参考に、動脈硬化のリスクを分類していき、治療方法や薬の選択をしていくのです。
また、脂質異常症の中には、「家族性高コレステロール血症」という病態もあります。
これは、遺伝的要因の強いもので
✔︎ LDL-コレステロールが180mg/dL以上(250mg/dL以上の場合はより強く疑われます)
✔︎ 腱黄色腫(手の甲や肘、膝、アキレス腱が肥厚する)や皮膚結節性黄色腫
✔︎ 家族性高コレステロール血症の家族歴がある、2親等以内に若年での冠動脈疾患(男性55歳、女性65歳以下で狭心症や心筋梗塞を発症)の人がいる
といった項目を参考に診断されます。
この疾患のいやらしいところは、通常の脂質異常症よりも心筋梗塞や脳梗塞などの病気のリスクがとても高いのです。
この疾患が疑われる場合は、遺伝子検査を行なって診断することが望ましく、家族も検査をした方が良いと言われています。
今回は簡単ですが、脂質異常症(高脂血症)の診断についてお話ししました。
ご自身の健診結果を見て、コレステロールや数値をちょっと見てみましょう!
次回は、こんな脂質異常症の治療についてお伝えしますね!