糖尿病について① 〜糖尿病とは〜|高輪みつるクリニック|泉岳寺・高輪ゲートウェイの救急クリニック

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糖尿病について① 〜糖尿病とは〜|高輪みつるクリニック|泉岳寺・高輪ゲートウェイの救急クリニック

糖尿病について① 〜糖尿病とは〜

皆さん、こんにちは。

さて、三大生活習慣病の最後、今回からは糖尿病についてお伝えしていきます。

 

糖尿病とは?

血液中にはブドウ糖(グルコース)が一定量含まれ、脳の栄養などに役立っています。

血液中のブドウ糖はインスリンというホルモンにより細胞に取り込まれ、適切な数値の範囲で維持されています。

しかし、インスリンが少ないことや血糖を下げる効果が弱まることにより、ブドウ糖の濃度が高い高血糖状態が維持されてしまうと、全身の血管内で血管を傷つける作用のある活性酸素が産生され、血管壁を傷ついてしまいます。

傷ついた部位に悪玉コレステロールや白血球が入り込み、血管壁の中にそれらが蓄積され、血管の内腔、つまり血液が流れるスペースが徐々に細くなって詰まりやすくなります。

それにより、太い動脈だけでなく、細い血管にも悪影響を及ぼし、心臓や腎臓、網膜や足の動脈を詰まらせることで様々な合併症をきたしやすくなります。

高血圧症、脂質異常症も同じですが、糖尿病もまた動脈硬化を進行させる病態なのです。

 

糖尿病の症状は?

糖尿病の初期にはほとんど自覚症状はありません。

自覚症状が出た時にはすでに多臓器の合併症が進んでいる場合が多くあります。

✔︎ 喉が渇く、水をよく飲む

✔︎ 尿の回数が多い、量が多い

✔︎ よく食べるのに体重が減る

✔︎ 疲れやすい

✔︎ 足がつる、しびれる

✔︎ 目がかすむ

✔︎ 傷が治りにくい

 上の3つは特に頻度が高いと言われています。

思い当たる症状があれば、一度血糖値やHbA1cという数値をチェックしてみる必要があるかもしれません。

 

糖尿病にはどんな種類があるの?

インスリンは、膵臓で産生される、体の中で血糖値を下げる唯一のホルモンです。

糖尿病にはそのインスリンの状態により、1型2型があります。

1型はインスリンを産生する膵臓の組織が壊れることで、インスリン量が絶対的に減少し血糖値が上昇する病態です。

原因は自己免疫性という自分の免疫系統の誤作動で自身の膵臓を破壊してしまうものが多いと言われています。

若年での発症が多く、治療として早期から薬剤のインスリンを投与していく必要があります。

2型は日本人の90%以上を占める生活習慣の乱れに起因したもので、食生活や運動不足などが原因となり、インスリンの分泌量が低下したり、インスリンの機能が悪くなり(インスリン抵抗性)、血糖値が上昇する病態です。

 

今回は糖尿病とはどんな病気なのかについてまとめてみました。

動脈硬化を悪化させることで、更なる病態を引き起こす非常に厄介な病気です。

糖尿病にならないこと、なっても悪化させないことが重要です。

 

次回は、糖尿病の診断と合併症についてお伝えします!