かぜに似てるけど抗生物質が必要な、、、
- 2025年3月11日
- 内科
皆さんこんにちは!
今回はかぜと似てるけど、一味違う!抗生物質が必要な病態について説明していきます。
前回の復習ですが、かぜは「喉の痛み、鼻水、咳の症状が同じタイミングで同じ程度出現した状態」でしたね。
細菌性の病態はその中で特に一つの症状が目立つ傾向があります。
①急性細菌性副鼻腔炎😥
鼻水>喉の痛み、咳 といえる状態でしょう。(鼻水の咽頭への垂れ込みで咳はまあまあ出ることが多いですが)
副鼻腔だけが感染しているわけでなく、鼻にも感染があるため、最近は鼻副鼻腔炎という言い方もします。
鼻水も膿性で、黄色から黄緑色をしていることが多く、熱を伴うこともあります。
急性上気道炎と同様ウイルス感染が多いですが、その中でも
✔︎急性上気道炎になった後、5〜7日遅れて熱や膿性の鼻水が出る場合
✔︎鼻水の症状が10〜14日以上続く場合
✔︎片方の頬(ほほ)の痛みや腫れが強い、上の歯の痛みが強い場合
では細菌性のものの可能性が高く、治療に抗生物質が必要となります。
上気道炎後になることも多いですが、アレルギー性鼻炎や歯の感染(歯周病や虫歯)を契機に発症することもあるので注意しましょう!
②細菌性咽頭炎・扁桃炎 😥
喉の痛み(飲み込み時の痛みも強い)>鼻水、咳 と言える状態ですが、特に溶連菌(正式にはA群溶血性連鎖球菌)感染の場合は、咳の症状がないことが特徴の一つでもあります。
A群溶連菌による咽頭炎・扁桃炎は大人の咽頭炎の10%を占めます。
喉の痛みの他に
✔︎38度を超える発熱
✔︎口蓋扁桃(のどちんこの斜め下外側にあります)に白苔という付着物がつく
✔︎首のリンパ節が腫れる
✔︎咳がでない
といった特徴があると、溶連菌による咽頭炎の可能性が高くなります。
溶連菌感染の場合のみ抗生物質が必要です!(厳密には淋菌などもありますが頻度はかなり少ないです)
つまり、上の特徴がない喉の痛みには抗生物質は必要ないんです!!
また溶連菌のいやらしいところは、腎臓にも悪さをすることがあります。
特に小児では、2週間くらいしたところで血尿がでたりすることがありますので、そんな時はすぐに受診しましょう!
③細菌性気管支炎・肺炎 😥
咳>喉の痛み、鼻水 の状態と言えると思います。
気管支炎と肺炎の区別はなかなか難しいですが、(厳密には異なりますが)レントゲンで明確な浸潤影がない場合に気管支炎と判断することが多いでしょうか。
でも、脱水の場合や病変が小さい場合などはレントゲンで異常がないように見えることもあります。
いずれにせよ、気管支や肺に細菌が感染した状態を指します。
注意すべき経過は
✔︎上気道炎の後で、急に寒気をともなって発熱が出た場合
✔︎急に寒気が出てきて発熱があり、黄色や緑色の痰を伴う咳が出現した場合
✔︎37度少しの微熱だけだが、寝汗を大量にかいて、咳や痰が出現した場合
✔︎さらに肺になんらかの病気を持っている場合
です。
そのような時は抗生物質が必要になります。
ちなみに、、、
咳の症状は気管支炎や肺炎が落ち着いても、つまり抗生物質を飲んで熱が数日で下がっても長引くことが多いです。
そんな長引く咳の話はまた今度させていただきます。
かぜも、上にあげた3つの病気も、どんな病気もそうですが、予防が何より大事!!
毎日の
手洗い! うがい! 栄養! 睡眠! (+個人的にはマスクはやっぱりしておいた方が安心かと思いますよー)
しっかり守っていきましょう!!