足関節捻挫④ 〜治療2〜
- 2025年6月1日
- 外傷
皆さんこんにちは!
また間が結構空いてしまいました。すみません。
今回は足関節捻挫の運動療法についてです。
あくまで一例ですので、トレーナーさんなどがいれば、相談しながら行っていきましょう。
受傷初期(受傷日〜2週くらい)
過度な運動刺激は炎症を強くしてしまう可能性があるため、足関節は基本的に安静にします。
歩く際には松葉杖を使います。痛みや腫れが強い場合は、足を浮かせ体重をかけないようにしますが、それほどではない場合は痛みのない範囲で体重をかけても大丈夫です。
そしてこの時期にも、そして後半にかけても大事なのが体幹トレーニングなんです。
体幹トレーニングは足関節には負荷にならないですし、バランス能力の向上につながるため再発予防にします。
積極的に行っていきましょう!
例として下の写真のような中臀筋トレーニングなどがあります。
受傷後半(1〜6週くらい)
上のような運動をしても痛みや腫れが悪化することがないこと確認できたらステップアップします。
歩く際には松葉杖を使わずに歩けるように訓練をしていきます。
手で足関節を動かす練習(可動域訓練)を積極的に行なっていきます。
人にやってもらえるのがベストですが、自分でできる範囲でも良いです。
そして斜面の歩行訓練もおすすめです。
これを行うことで足関節の可動域訓練と同時にストレッチにもなります。このような器具がない場合は、傾斜のあまりない坂道での歩行訓練でも良いでしょう。
そして前半に引き続き体幹トレーニングは継続し、バランストレーニングも始めていきます。
ある程度普通通りに歩けるようになり、筋力も問題なければ、ターンを伴う歩行・走行の訓練も行います。
そして足関節周りの負荷を加えたトレーニングも行います。写真はゴムバンドを用いた訓練です。
このようなバンドは100均でも売ってます。便利な時代です。
スポーツをされている場合は、上記のような運動を行いながら、競技に応じた運動も少しずつ始めていきます。
運動療法において大事なポイントです。
運動のステップアップをしていく場合は、それまでの運動をしても痛みや腫れが悪化しないことが前提となります。
もしも痛みや腫れが悪化するようであれば1、2日の休息をおき、同じトレーニングあるいは一段階弱いトレーニングを行い、悪化しないことを確認するようにしましょう。
なんとなく、足関節捻挫後の運動療法についてご理解いただけましたか?
とにもかくにも、足関節捻挫を甘くみてはいけないんです!
捻挫癖って本当にあって、ちゃんと治さないと軽く捻っただけで痛みや腫れが強く出てしまいやすくなります。
時間はかかってもしっかりと治療していきましょう!
また、
受傷してからそのままにしてしまった場合、3週間くらいしても痛みや腫れが残っているときは一度医療機関の受診を考えましょう!
関節内の骨折(軟骨骨折など)や外側部以外の靭帯損傷、インピンジメント障害などが隠れていることがたくさんあります。
次回からは熱中症についてお話しします。
これからの時期、対策がとっても大事です。
お楽しみに〜!