アレルギー性鼻炎① 〜アレルギー性鼻炎とは〜
- 2025年4月6日
- 内科
皆さんこんにちは!
少し間が空いてしまいました。失礼いたしましたm(_ _)m
3月から5月くらいまでは花粉症持ちの方は辛い季節かと思います。花粉症の薬についてもCMも増えてきましたね。
アレルギー性鼻炎の有病率は49.2%と、現代では2人に1人が罹患しているんです。
今回からは、そのアレルギー性鼻炎に関してお話ししていきたいと思います。
そもそもアレルギーとは?
アレルギーとは、体の免疫反応の一種です。
人間の体はよくできていて、細菌やウイルスなどの微生物や異物が体に入った場合に、それを取り除こうとする反応が生じます。そのおかげで日々多種多様な微生物に晒されても病気にならずに生活ができています。
しかし、様々な要因でその免疫の誤作動が生じ、異様に強い反応が生じてしまったり、自分の体の細胞や体から作られる物質に対して強い反応が生じてしまうことが、アレルギーや自己免疫疾患といわれる病態です。
花粉やダニ、動物などにはそれぞれアレルゲン(抗原)という特有の物質を持っています。
そのアレルゲンに対して、体の中にはIgE抗体という物質を産生して、そのアレルゲンを除去しようという免疫機能が働きます。
除去しようとする際に、抗原と抗体がくっつくことで、脂肪細胞(マスト細胞)からヒスタミンという物質が放出されることで、目や鼻の粘膜、皮膚が刺激され、大量の水分が作られ、鼻水や涙、くしゃみ、そして痒みが生じてしまうのです。
抗原と抗体がくっつくことを感作といい、これらの反応をアレルギーと言います。
アレルギー性鼻炎とは?
アレルギー性鼻炎は、上のようなアレルギー反応が鼻粘膜を中心に生じることで起こります。
アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があります。
季節性とは、一般的な「花粉症」のことで、スギやヒノキ、シラカバ、ブタクサなどそれぞれ特有の季節に植物から発せられ飛散する花粉により症状が生じやすいものを指し、時期により症状の差が大きいものを指します。
通年性とは、ダニやハウスダスト、ペットの皮膚などが原因となる季節に関係なく、一年中症状が生じるものを指します。
アレルギー性鼻炎の症状は?
ご存知の通り、
✔︎ 鼻水
✔︎ 鼻づまり
✔︎ くしゃみ
が三大症状です。
そのほかには、
✔︎ のどのかゆみや不快感
✔︎ 頭痛
✔︎ 全身の倦怠感
などもあります。
アレルギー性結膜炎も伴うと、
✔︎ 涙
✔︎ 目の痒み
も伴います。
また最近では皮膚症状も指摘され、肌荒れやかゆみも生じることがあります。
次回は、診断方法に関してお伝えします。